国内植民地だから、言葉を発したら仕事を失う

▼苦悩する被災地、福島
 太平洋の核実験で被ばくした被害者が参加した2日の参加型シンポジウム「福島・マーシャル・タヒチ 核被害者と考える民主主義」は第1部に続いて第2部 は2つの分科会に分かれた。

 私は分科会Bの「福島から見る日本 これからどうする」に参加した。みんな熱が入り過ぎて、持ち時間が足りなくなるほどだった。

福島を代表してマイクを握った34歳の佐藤健太。
 「私のふるさと飯舘村は山側にあるので津波の被害には遭わなかった。倒壊した家屋もない。一時、海側からたくさん避難してきた。ところが、東電原発の爆発による放射能で汚染された」。

 緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム「SPEEDI」の予測通り原子炉から放出した放射能は風に乗って飯舘村方向に流れてきた。だが、文科省はデータを公表しなかった。このために被害が拡大した。税金を何百億円も投じたシステムの予測データをどうして地元に知らせなかったのか?

 佐藤は続けた。「飯舘村は避難区域が3つに分かれていて補償などが微妙に違う。家財の補償が100%出る、出ないと格差をつけている。放射能の線量が高いにもかかわらず、である。被災地が分断されている」。

 水俣に行って佐藤は、公害企業「チッソ」による水銀汚染の水俣と、東電による放射能汚染の福島の状況がよく似ていることが分かった。

 町や村は国の予算で成り立っている。「言葉を発すると、仕事までなくす」ので、言いたいことがあっても言えない。国内植民地だ。自分たちは単なる駒に過ぎない。

 そこからどう、抜け出すか。言葉を取り戻そうと福島でいま、「自由民権運動」が起きている。佐藤はこう言ってマイクを置いた。

 話を聞いていて、被災地がどんなに苦悩しているかヒシヒシと伝わって来た。「言葉を取り戻そう」「自由民権運動」などと言う叫びを、福島から電気を送り続けてもらい、快適な生活を満喫してきた首都圏の民はどう受け止める?

 被災地を忘れてはならない。今一度、被災者に寄り添おう。「自由民権運動」が必要なのは私たちではないのか。

その4はここをクリック
http://26663082.at.webry.info/201604/article_11.html

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【登壇者】
■ 佐藤健太(NPO法人 ふくしま新文化創造委員会代表理事、負げねど飯舘!! 常任理事)
■ ミシェル・アラキノ/Michel Arakino (タヒチ、元核実験労働者、モルロアと私たち(Moruroa e tatou) )
■ デズモンド・デューラトラム /Desmond Doulatram (マーシャル諸島、『マーシャル群島における放射能の影響を人類に伝達する運動(REACH-MI)』)
■ ブルック・タカラ/Brooke Takala (マーシャル諸島、Elimoñdik)  
■ 高橋哲哉(東京大学教授、HSP運営委員、HSF常務理事『犠牲のシステム 福島・沖縄』著書)
■ 高瀬毅(長崎被爆2世、ジャーナリスト、ノンフィクション作家『ブラボー 隠されたビキニ水爆実験の真実』著書)
■ 林田光弘(明治学院大学大学院生、長崎被爆3世、SEALDsメンバー)
■ 佐藤安信(東京大学教授、HSP運営委員、 HSF副理事長、RCSP代表)

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