支援打ち切りで途方に暮れる原発の被災者たち

▼山林を覆い尽くした放射能は
 東電原発の人災爆発でわが家を追い立てられた被災者が途方に暮れている。福島県が自主避難者への住宅の無償提供を「来年3月で打ち切る」と言ったからだ。

 放射能の拡散を恐れ、生まれ故郷をあとに避難生活を続けている被災者。夫は職場がある福島に残り、妻は幼子を連れ見ず知らずの土地で不安な暮らし。二重三重の生活を余儀なくされている。誰のせいなのか? 被災者に何の罪があるというのかー。

 福島県は、除染が進み、放射能の数値が下がったことを理由に期間を促す。だが、除染が進んだと言っても、除染の対象は宅地や道路などの生活圏が中心。山林については宅地周辺の20メートル以内に限定した除染だ。その先は危険がいっぱい。

 ひとたび風が吹けば、山や林を覆い尽くした放射能は風と共にあたり一面に拡散する。その証拠に山林での放射能数値はいまだに異常な数値を示している。これで安全と言えるか? 

 「(放射能による)汚染水は完全にコントロールされている」と大ウソをつき、五輪の東京誘致を勝ち取った安倍晋三は、五輪開催を前に「福島県は安全だ」とPRしたい。外向けの「見栄え」をよくしたい。

 そのためには是が非でも「正常なフクシマ」の演出が必要だ。そんな安倍の意向を忖度した福島県が被災者の帰還を促したわけである。

 宅地や道路はその都度、測定の数値が異なる。山から風が吹けば計測器の針は大きく振れる。そんなところに幼子を連れて帰られるだろうか?

 住宅の無償提供は、自主避難した人にとって唯一の公的な支援だ。夫を福島に残し、中学生と小学生の子ども3人と団地で避難生活を続ける母親は、自分が働いた収入など月15万円で避難先の暮らしを賄う。毎月ギリギリの状況だ。

 住宅支援が終われば、団地の家賃6万円の負担がのしかかる。年老いた親と福島で暮らし、仕事を続ける夫との二重生活で預金はとっくに底をついた。「もっと頑張れと言われても、もう、これ以上は無理です。原発事故さえなければ、とつくづく思います」―。

 水素爆発を起こした原発は、いまだ不安定な状態が続いている。それへの不安も抜け切らない。いつまた・・・と思うからだ。

 若い母親は「私の実家の周りは自然だらけで森みたいな感じ。実際に外に遊びに行って、どこが危険か、どこに触ってほしくないか、そういうことばかり考えると帰る気が起きない」と嘆く。被ばくの影響への不安が頭から離れない。

 「私たち親子は普通に暮らしたいだけです。普通にごはんを食べて、子供たちが普通に外で遊べて」と母親。これって、贅沢なことなのだろうか?


なぜ避難する必要があったのか。原発人災による放射能の拡散があったからではないのか。

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