避難する人々を追っかける放射能の雲 2

▼南相馬市は陸の孤島
 放射能の拡散を懸念し外に出ないで「屋内退避」するよう国の指示が出た南相馬市。3月15日以降、一切の物資が届かなくなった。桜井市長は運送業者に緊急要請を繰り返す。だが、「国交省からの指示で運べない」と業界団体から断りの返事。

 屋内に留まるよう命じて起きながら、モノは届かない。南相馬市は陸の孤島と化した。このままでは全員が餓死する恐れがある。市長はネットで世界にSOSを発信する一方、市民を次々、市外に避難させた。

 福島県内の原発周辺の地域は、どこも大地震と大津波、原発爆発の三重苦に苛(さいな)まれ、想像を絶する極限の状態に追い込まれた。

 患者用の酸素ボンベや薬が届かない病院。放射能が病室に流れ込むのを恐れエアコンを切った。寒さの中で震え、患者が発熱し病状を悪化させた。

 病院の事務長が自衛隊に患者の搬送を頼んだ。「屋内退避だから、できません。命令の範囲外です」と断られた。自衛隊は国民を守るのが仕事だったはず。上の命令がないと、命の危険が迫っていると分かっていても助けてくれない自衛隊。

 寝たきりの患者はバスでの輸送は無理だ。ほかに搬送する手段がなくなった。「患者を置いて離れるわけにはいかない」と病院で患者たちとともに死を覚悟した医師や看護師たちがいた。

 自力では逃げるに逃げられず、自宅にとり残された高齢者や障害者がいた。数日後に発見された時は、全身が紫色になり、衰弱死していた被災者が相次いだ。

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  • 避難する人々を追っかける放射能の雲 1

    Excerpt: ▼壮絶な「“原発避難”7日間」  「原発の水素爆発による放射能のプルーム(雲)が、避難した町民の後を追っかけてきた」―。こう言って福島県浪江町の馬場町長は今も悔やむ。確かな情報さえあれば、こんなこと.. Weblog: 半歩前へ racked: 2016-03-06 01:22