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zoom RSS 「裸の王様」だった?菅首相

<<   作成日時 : 2011/04/13 01:10   >>

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▼安易な発言が心配
 菅首相は東電が原発事故の収束に向けた見通しを近く示すと明言したが、安易にそんなことを言っていいのだろうか。事故対応について関係者は、「登山に例えると靴の紐を締め、これから山に登ろう、といったところ」と語っている。正確な情報が首相に伝わっているか心配になってきた。

 震災から1カ月が経過したのを受けて12日、記者会見。この中で菅首相は原発事故の収束への見通しについて近く、東電側が明らかにすると強調した。

▼否めない場当たり対応
 しかし、これまでの対応をみると、放射能に汚染された水が流れ出たといって、おが屑を放り込んでみたり、セメントを流し込むなど、場当たり的な感が否めない。見通しなど示せる状況にないような気がしてならない。

 事故発生直後から長期にわたり“雲隠れ”していた東電の社長が11日、収束の見通しを聞かれ、「安定化を目指すが、予断を差し控える」と明言を避けた。菅首相は、そうしたことを承知の上で発言したのだろうか。どうも怪しい気がする。

▼異常に少ない訪問者
 地震、津波、原発事故による複合災害であるにもかかわらず、最高責任者である菅首相の元に足を運ぶ人数が驚くほど少ない。12日も正副官房長官や補佐官、内閣情報官ら、いわば“官邸の住人”。

 それに北沢防衛相、海江田経産相ら災害関係閣僚を除くと、官僚は財務省の事務次官、主税局長のほかは外務省の局長2人だけ。そして午後7時26分には早々と公邸に引き上げている。官邸への訪問者は、ほぼ毎日こんな状態だ。

▼菅首相の官僚嫌い
 現職の首相が会う数としては極めて異常。今は緊急事態である。被災地の復興はまず道路、橋、港湾などインフラの整備が急がれる。同様に壊滅状態の農地の回復、自治体の再生など、国土交通省や農林水産省、総務省など省庁をフルに動員する必要がある。

 ところが、これら省庁の官僚の官邸への出入りはほとんどない。菅首相は官僚嫌いで知られている。だが、今はそんなことを言っている場合ではない。菅首相自らが会見で述べたように、「全国民の英知を結集して復興に」当たらねばならない時だ。

▼官僚の知恵を生かそう
 官僚に働く場を与えるべきである。このほど政府が決めた「東日本大震災復興構想会議」のメンバーには学者が多く、実際に復興に当たる官僚らの意見が反映される仕組みになっていない。

 オールジャパン態勢というなら、港湾や都市整備の専門家であるこれら省庁の官僚OBも参加させるべきではないか。彼らの知恵を活用しよう。実態を知らない学者による机上の空論を恐れる。そうしたとこで決まった復興案が満足に機能するとは思えない。

 ひょっとすると、菅首相は「裸の王様」になっているのではないか。

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