浜岡原発再稼働に賛成せず関係の全首長と知事

▼毎日新聞のアンケートで判明
 菅直人首相(当時)の要請で2011年5月に全面停止した中部電力浜岡原発で、半径30キロ圏の静岡県内11市町の全首長と川勝平太知事が、再稼働に賛成の意思を示していないことが毎日新聞のアンケートで分かった。

 3首長が反対し、4首長が再稼働の前提条件として東電福島第1原発事故の収束など高いハードルを課した。

 中部電は浜岡原発3、4号機の再稼働を目指し、原子力規制委員会に安全審査を申請中だが、地元の不安が払拭できていない実態が浮き彫りになった。

 14日に全面停止5年となるのに合わせ、先月、「再稼働の是非」などを聞いた。回答は五つからの選択とし、反対=3人▽現時点では判断できない=5人▽その他=4人で、「賛成」と「条件が整えば賛成」はいなかった。

 反対したのは、牧之原市・西原茂樹▽島田市・染谷絹代▽吉田町・田村典彦−−の3首長。南海トラフ巨大地震の想定震源域の真上にあるとし、西原市長は「事故発生で国家存亡の危険がある」、田村町長は「安全が確保できない」とした。染谷市長は「避難計画の確実性も伴っていない」と懸念を示した。

 「判断できない」「その他」と回答した首長のうち、再稼働への前提条件を挙げたのは、掛川・松井三郎▽菊川・太田順一▽袋井・原田英之▽藤枝・北村正平−−の4市長。

 松井市長と太田市長は「市民の理解」を挙げた。原田市長は「福島の原因究明が不十分。万全な安全性が確保されない限り認められない」とし、北村市長は「福島の事故を完全に収束させ、国民の安心を得た後に運転再開の議論に進むべきだ」と指摘した。

 浜岡原発が立地する御前崎市の柳沢重夫市長は「安全審査が継続中」として「判断できない」と回答。川勝知事も「判断できない」を選んだが、「安全性が確保されない限りあり得ない」とした。

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