慎太郎が「歴史に対する責任」だと? 笑わせるな

▼尖閣の火に油を注いだのは誰だ?
 石原慎太郎が、功罪相半ばする田中角栄を持ち上げた本を出した。石原は田中が自民党幹事長から首相に上り詰めた時代、反田中の急先鋒だった。それがなぜいま、田中なのか? 

 「政治にかかわった者としての、歴史に対する責任」だと石原は言う。笑わせるな。慎太郎の宣伝などする気はないので書名は出さない。

 角栄モノはハズレがない。出せば必ず一定の部数は売れる。田中はなぜか今も人気がある。父親の威光を笠に着て威張り散らす、嫌われ者の娘、田中真紀子とは違う。

 だが金儲けが目的の出版にしても、石原は田中角栄をことあるごとに批判してきた男だ。中川一郎を兄貴分と慕い、ハマコーこと浜田幸一や森喜朗らと徒党を組んで、国粋的な政治結社「青嵐会」を結成。

 会の設立趣意書には「一命を賭して、右、実践する」とメンバー全員が指から血を流し、「誓いの血判状」を捺した。

 中川一郎は、のちに自民党総裁選に出馬し、落選。宿泊先のホテルでナゾの死を遂げた。自殺、他殺、諸説あるが未だに定かではない。

 浜田幸一はヤクザあがりの代議士で暴力団、稲川会が選挙などいろいろ面倒を見た。後援会長は六本木を仕切っていた東声会会長の町井久之。「青嵐会」時代の森喜朗は使い走りで、影が薄かった。

 「青嵐会」がなぜ、田中角栄を激しく批判したかと言えば、田中が日中友好条約の締結に踏み切ったからだ。石原は「シナと手を結んだ」と田中を攻撃した。

 その張本人が今になって、「政治にかかわった者としての、歴史に対する責任」を感じて田中を書いただと? イイカッコをするのはやめな、と言いたい。冗談は休み、休みに言うものだ。

 「政治にかかわった者としての、歴史に対する責任」と言うなら、現在の、日中のゴタゴタの責任を取ってもらおうではないか。東京都知事時代に、個人が所有していた尖閣諸島を「国が買い上げないなら、都が買い上げる」とぶち上げ、資金の募集までした。

 慌てた当時の民主党、野田政権が尖閣の国有化に踏み切った。これが火に油を注ぐ形となり、中国が周辺海域の海と空から挑発を繰り返すようになった。「歴史に対する責任」と大口をたたくのは、この責任を取った後にしてもらいたい。

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