「米国が日本を守る」は幻想だ 2

▼駐留目的は日本防衛にあらず  
 実は(春名は)、長年の取材、研究を通じて、日米安保条約の真相を物語る幾つかの機密文書を発見した。一つは1971年、アレクシス・ジョンソン国務次官が一時的に、長官代行としてニクソン大統領に提出したメモ。そこにはハッキリ、こう書いてあった。

  「在日米軍は日本本土を防衛するために日本に駐留しているわけではなく(それは日本自身の責任である)、韓国、台湾、および東南アジアの戦略的防衛のために駐留している。在日および在沖縄米軍基地はほとんどすべてが米軍の兵站の目的のためにあり、戦略的な広い意味においてのみ、日本防衛に努める」

▼覆い隠された仮面同盟
 日本の防衛官僚もガイドラインの文言が変わっていることは知っている。しかし、米側の発言があるわけではないので、政治家に「変わりましたよ」とは言わない。日本のメディアも原文に当たらないから、真相が国民に伝わらない。こうやって仮面の同盟の真相が覆い隠されてきた。

 尖閣主権の経緯について米国はホームページで何も触れていない。都合の悪いことには関わりたくないのが本音で、日本政府もメディアもその本質に切り込まない。

▼適用対象と言ってくれ!
 政府は「安保条約の適用対象だと言ってくれ」と形を整えることにきゅうきゅうとしている。「幻想」で日本の防衛政策が決められているのは極めて不健康だ。

 米国の南シナ海での航行の自由作戦は、形だけで完全に腰が引けている。あの海域をイージス艦が通っても、ソナーを海に入れるわけでもない。火器管制レーダーのスイッチも入れてない。ヘリも飛ばしていない。そんなところに自衛隊が出ていく余地なんてない。

▼安保の真相知らない安倍
 安倍首相だけが勇ましいが危険だ。日米安保の真相、米国の本音を知らないまま、自衛隊を出す法律だけ作った。これは自衛隊を白紙委任で米国に差し出すようなものだ。

どのような戦争なら集団的自衛権を行使して協力するのか、という議論もなされていない。日本の安全保障が百八十度変わる話なのに、閣議決定から法案成立まで1年ちょっとというのは、あまりにも乱暴な話だ。集団的自衛権を行使すれば、自衛隊の仕事が増える。その分、日本を守る要員が削られてしまう。

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  • 「米国が日本を守る」は幻想だ 1

    Excerpt: ▼衝撃、「仮面の日米同盟」  「米国が日本を守ってくれる」は幻想だと、米国事情に詳しいジャーナリスト、春名幹男(元共同通信記者)が日米同盟の真相を暴露している。膨大な資料や文献をもとにまとめたのが衝.. Weblog: 半歩前へ racked: 2015-12-15 22:35