「面倒くさい」が暴走政権を生んだ

▼投票は「個人の自由」か?
 20代の若者の約半数が投票は「個人の自由」と考えていることが、総務省関連の財団法人「明るい選挙推進協会」の全国調査で分かった。

 日本の若者は近隣の韓国や中国と比べても、極端に社会や政治に関する意識が低い。国会前に集ったSEALDsの大学生や、T-ns SOWLの高校生たちと異なり、同じ若者でも選挙に「関心がない」と答える。

 「面倒くさい」「興味がない」と平気で言えるのだから救いようがない。中には「どうして20歳になったら投票に行くのかが分からない」や、「(選挙が)自分たちの生活にどう関わっているのか分からない」と言うに至っては、恐れ入谷の鬼子母神だ。

 こうした「その他大勢組」は、自分たちが「戦争法の渦中にある」ことすらわかっていない。有事になれば人的補充にとどまらず、「銃後の守り」つまり、戦費の調達という大きな課題が待っている。だれが負担するの?

 そんなことすら頭に浮かばない。メデタイと言うほかない。こんな連中に限って猿まねをして、訳知り顔で言う。「投票しても何も変わらない」「誰を選んでも同じだ」。そして投票をさぼる。

 その結果、低い投票率の中で組織票をガッチリ抑えた自民・公明の両党が圧勝した、というわけだ。自民党に投票したのは6人に1人。それでも大勝する。一区で1人しか当選できない小選挙区制のなせる業である。

 ちなみに昨年12月の総選挙での20代の投票率は32.58%。10人中7人が棄権した勘定だ。あの時、「その他大勢組」が投票所に足を運んでくれたら、安倍政権は誕生しなかったかも知れない。

 「面倒くさい」の意識が、日本の行く末に不安を呼び込んだ。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック