死ぬ意味知りたくて 1

▼ショックの連続
 映画「ホタル」を観ていて、学生時代に読んだ「ああ、同期の桜」が頭に浮かんだ。20歳前後の若者が特攻隊員として命を落とした。本人の意思と無関係に彼らは死地に赴いた。あまりの衝撃に、夜を徹して一気に読み進んだ。

 国家に翻弄された理不尽な死。私と同世代の若者の実体験だったことが大きかった。学業半ばで学徒動員として狩り出された学生たち。「ああ、同期の桜」の内容はショックの連続だった。

▼一撃で夢砕く戦争
 今と違い、当時の学生はエリート。人生の目標もハッキリしていた。いろんな夢や、やりたいことがいっぱいあったハズだ。20歳前後で自ら望んで死を選択する者などいない。無慈悲にも戦争は、そんな若者たちの夢や希望を一撃で打ち砕いた。

 親一人子一人の息子が、「母さん、先立つ不孝をお許しください」と綴った手紙。恋人に「間もなく出撃します。短い時間だったが楽しかった。ありがとう」と書いた遺書・・・。読んでいて、つらかった。

▼戦争のない有難さ
 私たちは平和が当たり前と思っている。平穏無事なことがどれほど大事で有難いか、考えたことがない。戦争のない平和な社会だから好きなところに行ったり、食べたり、見たりできるのだ。戦争になると、そんなことすら許されない。

 70年近くも平和が長く続いた時代は、日本の近現代史の中で今を置いてほかにない。これも平和憲法があるおかげだ。歴代政権が日本国憲法を大事にしたように、私たちは今後も憲法を大切にしなければならない。  (続く)

この記事へのコメント

橤
2014年11月27日 02:11
知り合いに特攻隊の生き残りの方がいた。高名な僧侶となったその方は,自分が生きている事に罪悪感を感じ続け,亡くなるまでその苦しみは消える事がなかった。戦友が死に自分が生き残ったという想いに一生苦しみ続けられた。その苦しみの中で、自殺の発作にも襲われ続けた。私の大学時代の先生達にベトナム帰りの先生達もいた。そのうちの何人かは悪夢に苦しみ,時々尋常ではなくなる先生もいらした。その苦しみは誰にも分からなかったと思う。こうした方々の心の傷は日本の特攻隊に限らない。広島,長崎,沖縄,ベトナム,アフガニスタン,イラク、と国は変わっても戦地に赴いた兵士が一生背負う傷なのだ。その痛みを未来ある若者達にけっして味わわせてはならない。

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